オリジナル代表印

お金持ちの遊びではないが、経済的に余裕があると変な所にこだわりをもったり、
オリジナルを作ってみたくなったりするらしい。
知り合いの社長は、なぜか文房具一式にユーモアセンスのあるものをそろえたがり、
それは、安い物から高いものまでものすごいコレクションだった。

たとえば、付箋紙でもこけし柄や動物、草、など沢山の種類を持ち、社長デスクの中身はOLの引き出し化していた。
シャチハタ付ボールペンも何本作ったかわからない程だ。
聞いた話だけでも5本以上あるだろう。

社長が突然代表印について新しい代表印考えたと言い出した。
代表印を変える必要はないだろう。
社名変更の予定なども全くないのだから。
とにかく、案だけでも聞くことにしよう。

社長の考えは今回も突飛だった。
ハンドルのついた代表印が欲しいといった。
会社の実印でなければいけないのはせっかくなら材質にもこだわり会社の顔である代表印をオリジナル化したいといった。

うまく押せないのが印鑑なんだ。
なぜかいつもどこか消えてしまう。
寸胴型も腰のところにくびれのある丸型も上手に押せないんだから、両手を使って押すようにしたい。
そのために道路を掘削するドリルのようなというべきか、
子供の時ジャンプして遊んだホッピングというべきか、とにかくT字のハンドルがついた印鑑にしたいといった。
面白い!と思った。

作れるかは未知だが、そんなはんこ見たことなくしかも、毎度出てくる角印ではない。
めったにお目にかからない代表印がオリジナリティあふれているなんて最高だ。
社長と私はその後はんこ屋に向かった。

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